| 熱中症の種類 |
| 熱射病(重症) |
体温の急激な上昇(40度以上)し中枢機能に異常をきたすもの、応答が鈍い、言動がおかしい、意識がない等が見られます。意識障害を起こし多臓器不全により死亡に至る危険性の高い危険な障害です。 |
| 熱疲労(中程度) |
大量に汗をかいて起こる症状であり、体温上昇、脱力感、倦怠感、目眩、頭痛、吐き気等が見られます。意識障害はありません。 |
| 熱痙攣(軽症) |
大量に汗をかき、水分のみを補給し血液中のナトリウム濃度が低下した時におきる、筋肉に発生する痛みを伴う痙攣です。脚、腕、腹部等に起こります。 |
| 熱失神(軽症) |
体温調節で皮膚の血管が拡張し、発汗による脱水が酷くなり血液量が低下、粘性を持ち、脳に行く血液が減少し目眩、失神を起こすものです。顔面蒼白、脈が速く弱く(除脈)なります。 |
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| 発生 |
1970〜1995年の統計で熱中症事故は865人、うち死亡が161人、死亡に至らなかった症状が704人でした。性別では男性が8割を占め、年齢では男性:19〜11歳・女性:17〜14歳に多く発生しています。種目では、@野球A登山B校内マラソン大会CサッカーDラグビーとなります。どの種目でも行なう、ランニングは230件中77件に熱中症が発生する等、特に注意が必要です。又、屋内で多い競技は柔道、剣道、バスケット等です。
※雨天後の急激な気温上昇にも注意が必要です。 |
| 気温 |
どのような気温で発生するかと言うと、先の230件では乾球温度計では24度以上、湿度温度計では21度以上で発生しています。WBGT(湿球黒球温度)とは気温・湿度・気流・輻射熱の4つの要素を含む指標です。WBGTでは、乾球温度計では28度以上は警戒、31度以上は厳重警戒、35度以上は運動の中止としています。又、ダッシュを数回行なう等の無理な運動を行なったケースでは20度以下でも発生しています。
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| 暑熱順化 |
高温環境に体を適応させる事を言います。一般に順化するには4〜5日程度活動する必要があります。暑さに関する気温、運動強度、着衣条件を考慮しながら行なう必要があります。
最初の3〜4日は軽い運動を涼しい時間帯で行なう。
例:アメリカンフットボール大学生
テスト明けの7月から練習開始、夕方に普段の半分の60分程度の運動、内容は初日はジョギングとストレッチ、最初は短パン・Tシャツで防具の要らない練習を行なう。
2〜3日後、上半身のみ防具、フル装備は涼しい夕方等の時間帯のみ、時間帯は徐々に長くしていき、5〜7日で本格的な練習開始。 |
| 水分補給 |
水分補給する事により、体温の異常な上昇を抑える事が出来る。飲む量は発汗量を目安にし、練習前後の体重測定でチェックする。暑熱環境下では1時間に体重の2%の水分を失う事があり、特殊な例ではトップマラソンランナーで4%減少していた事もありました。
運動前には250〜500mlの水分補給が必要で、運動中は汗の50〜80%を補給する必要があり、0.1〜0.2%のナトリウム、5〜8%の糖分を補給する事が必要である。
マラソン、トライアスロン、野球等の長時間の練習等は0.9%程度のナトリウムが必要です。これ以上濃すぎると返って水分が欲しくなるので注意が必要になります。
水のみだと体内のミネラルバランスが崩れ筋痙攣を起こす可能性があるので、注意が必要です。 |
| 運動能力 |
・脱水率が体重の2%(60キロなら1.2キロ)から3%で急激な作業能力の低下が起こる。
・暑熱下では体温調節の為に発汗が起こって血液量が減る為に、結果運動に使う血液の量が絶対的に減少する。
・温度勾配による放熱を促そうと皮膚の血管が拡張して、皮膚を流れる血液量が増えるので結果運動に使う血液の量が相対的に減少する。
※ 効果的な練習、トレーニングの為にも脱水を防ぐ事が大切である。 |
| 応急処置 |
熱中症の予防のポイントは
@ 暑熱順化…徐々に練習時間をコントロールし暑さに慣れる。
A 水分とナトリウムなどのミネラルの補給…練習中にドリンクタイムを作る。
B 運動、衣服、環境の各因子の組み合わせ…段階的に練習をコントロールする。
熱中症は1度経験すると次回からなりやすくなるので、注意が必要です。
先の4つの病態(熱射病・熱疲労・熱痙攣・熱失神)は実際は重複して発生するので鑑別が難しく言動がおかしくないか、意識の有無等に注意して最も重篤な症状(熱射病)を疑いながら、救急車の手配、体を冷やす事を行なう。万が一の時は人口呼吸、心肺蘇生を行なう。
※ 身体の節々(首・わきの下・股関節等)をアイシング等で冷やす事は重要だが、頭から冷水を被るのは末梢血管を急激に収縮させて、血圧を急上昇させるので注意が必要である。
※ 又、熱中症の人を一人にさせるのは急な容態変化等、非常に危険なので、必ず付き添いが必要です。 |
| スポーツ場面でドリンクを使い分ける |
| 種 類 |
効 果 |
| スポーツドリンク |
エネルギー・ミネラル・水分補給 |
| 水 |
水分補給・体温上昇抑制 |
| 茶 |
緑茶は貧血の人には悪い(タンニン)・麦茶は良い |
| コーヒー・紅茶 |
カフェインが脂肪燃焼、但しタンニンでカルシウム、鉄の吸収阻害 |
| 牛乳 |
カルシウムにより、集中力アップ。不眠症等にも効果あり |
| フルーツジュース |
100%なら果糖の吸収だが、10%〜20%果汁では砂糖水と同じ |
| 炭酸水 |
コーラ等は糖分があるとダメだが、純粋な炭酸水は重炭酸イオンが疲労回復に効果あり |
| メーカーによる違い |
効 果 |
| エネルゲン |
エネルギー補給、果糖、ブドウや麦芽糖ではない。アルギニンが脂肪分解促進、脂肪がエネルギーになるのを邪魔しない、クエン酸・ビタミンCは疲労の回復によい。 |
| ポカリスエット |
ミネラル、水分、エネルギーの補給(バランスが良い)、スポーツ時は半分の濃度にすると飲みやすく、吸収しやすい。 |
| ヴァ―ム |
特殊なアミノ酸バランスで脂肪分解を促進。筋肉合成促進。分解抑制。 |
| アミノバイタル |
分岐鎖アミノ酸によって筋肉の合成促進。分解抑制。 |
※上記は個人の感想であり、商品の効果を謳うものではありません。 |